辻崇雅でっす。
間も無く稽古も佳境を越えて、なんだったらもうすぐ小屋入りです。
あっとゆー間です。
芝居ってのは本当に刹那的で、今回の公演なんて2ヶ月かけてちょっとずつ稽古してきた集大成の作品がたったの3日で初日、中日、千穐楽となり終幕です。
芝居は生ものです。公演の日数によっては長持ちする生ものもありますが、「死ぬ家」の賞味期限は3日です。足が速いです。
役者はその生ものを鮮度を保って皆様に美味しく召し上がってもらうだけでございます。まな板ショーです。
さて。今回の見所ってお話ですが。
いままでのげんこつ団さんのスタイルから言えば、見所は【皆、一人一役】ってことです。
普段のげんこつ団さんの公演は一人何役もやられてます。おじいちゃんから少女、はたまたハゲ面のサラリーマンから妖精と、まあ目まぐるしく役が変わります。
時代劇が多い僕も作品によっては、侍で斬る役だったり、斬られる役だったり。斬られ役でのお仕事なんて行きますと、ひと作品で10人くらい演じ、斬られます。
また、これは人に限ったことではありません。今回の劇場となる東京おかっぱちゃんハウスも【一役】です。暗転も場面転換もない。
だからこそできる、密な世界観を見ることができると思います。
役者も古民家も。身ひとつで臨むこのファミリードラマを是非観にいらしてくださいませ。
辻崇雅